債務整理を依頼する専門家は弁護士と司法書士が一般的ですが、どちらを選んだ方が良いのかは状況によって変わります。司法書士は扱える金額に制限がありますが、弁護士にはありませんので高額な債務を整理する場合は、弁護士の方が向いていると言えます。債務整理の過程でトラブルが生じた場合など、裁判での決着が必要になる場合も、代理人になることが法律上認められている弁護士の方が向いています。逆に言えば、少額な債務なら司法書士の方が向いていますし、高額な請求のみしか扱っていない弁護士事務所もあります。

報酬の面では、仕事の対象に制限がない弁護士の方が高くなるケースが多く、費用の面から見れば司法書士に魅力が多いということになります。債務整理に関する相談なら無料で応じているところも多く、賢く利用するとかなり安く抑えることが可能です。どちらにしても、仕事が債務整理に限定されている職業ではないので、取り扱いが多い事務所と少ない事務所があります。当然たくさんの案件を処理している事務所の方が段取りよく進むので、解決までにかかる時間も短くて済みます。

段取りの良し悪しに関しては、担当者が有している資格は関係ありません。依頼する場合は、肩書よりも債務整理に慣れているかどうかが重要になるということです。もちろん取り扱うことができる金額に違いがあるので、整理の対象になる債務の総額が高額になるかどうかによって依頼するべき相手が変わることは忘れてはいけません。