立体駐車場の種類と利用時の注意点
立体駐車場とは、建築物の中に駐車スペースを多層化しておくタイプの駐車場です。立体駐車場には、駐車スペースまでドライバーが自分で運転していく自走式のものと、建物の入り口付近などで機器類を操作して車を出し入れする機械式のものがあります。さらに機械式では、駐車する車を2段以上に置く二段・多段式のものと、車を駐車スペースとなるパレットにおいて、観覧車のように循環させたり、エレベーターで各階に搬送するタイプのタワー式が普及しています。いずれの駐車場も建物内部に設置されるため、車両総重量や車高・車長・車幅などの制限があり、パレットの構造からタイヤの幅にも注意する必要があります。
そして、特に機械式では駐車できる車の条件が厳しくなります。立体駐車場では、平地の駐車場にはない様々な危険が潜んでいるため、注意が必要です。自走式の駐車場では、駐車スペースに車をおこうとしているときや出ようとしているときに、急発進してフェンスや柵を乗り越えてしまい、高層階から転落した結果、ドライバーがケガをしたり亡くなるケースも発生しています。さらに機械式の駐車場では、人が装置内にいる状態で機器を作動させてしまったり、作動中に誤って人が入って、機器に巻き込まれたり挟まれたりする事故が発生しています。
このような事故は、商業施設などで係員がいるところというよりも、マンションなどで自分で機器類を操作する環境で起きているため、機器類を動かす前の確認が重要です。